侍ジャパン関係者「今大会最強国は台湾Bチーム」の意外発言

2017年03月29日 11時00分

壮行試合で則本(下)から豪快なバックスクリーン弾を放った台湾の王

 第4回WBCで侍ジャパンは準決勝で米国に破れ、ベスト4で終わった。2月23日の宮崎合宿から激動の1か月間を振り返った侍関係者から「もしかしたら一番の強敵は『台湾Bチーム』だったかもしれない」という声が漏れている。

「台湾Bチーム」とは2月28日と3月1日に本戦前の壮行試合として対戦した台湾リーグ選抜のことで、本来は台湾代表の中核を担っていたはずのラミゴの選手が主体となって構成された台湾リーグ選抜チームだ。代表選考を巡る中華民国棒球協会(CTBA)への反発などから球団幹部が選手派遣をボイコットし、本来は代表の主力級が壮行試合にやってきた。

 そしてフタを開けてみると、28日の第1戦では侍が送り出した6投手が計17安打8得点の集中砲火を浴びせられ、日本は5―8で敗北。試合後、権藤投手コーチは「すごかったね、あの打線は。参りました」と完全に白旗を掲げたほどで、侍関係者は「オランダ打線に匹敵するパワーと技術だった」と振り返った。

 特に先発した則本(楽天)からバックスクリーンに2ランを叩き込むなど3打数3安打3打点とインパクトを残した3番・王柏融(ワン・ボォロン)外野手(23=ラミゴ)は2年目の昨年、台湾プロ野球史上初のシーズン200安打(120試合制)を達成し打率4割1分4厘、29本塁打、105打点で各賞を総なめにした大物の片鱗をいかんなく発揮していた。

 日本の複数球団がすでにマークを始めた王に関しては「台湾球界側が将来的な日本球界移籍を想定して台日間の新たなポスティングシステム(入札制度)の締結を視野に入れている」(NPB関係者)ともいわれ、侍ジャパンに最も強烈な爪痕を残した存在だったといえる。