栗山監督が悩む“控え侍”大野の起用法

2017年03月24日 16時30分

中国戦のみの出場に終わった大野(右)

 日本ハム・栗山英樹監督(55)がWBCでほとんど出番のなかった“控え侍”大野奨太捕手(30)の再生に苦悩している。

 昨年日本一チームの主戦捕手として侍に初選出された大野は当初、体調不良で出場が危ぶまれていた楽天・嶋の代役1番手として小久保監督に期待されていた。しかし、WBC本戦前初実戦となった2月25日ソフトバンク戦(サンマリン)でスタメンマスクをかぶったが、3盗塁を許すと次戦28日の台湾プロ野球選抜戦(ヤフオク)の途中から巨人・小林にスイッチ。当初は第3捕手と目されていた小林は結果を出し、そのまま代表の主戦捕手に上り詰めた。

 一方、大野は嶋の代表辞退で緊急招集されたラスト侍、西武・炭谷の後塵をも拝し、本戦出場は10日の1次ラウンド中国戦(東京ドーム)の途中出場のみに終わった。

 この状況に栗山監督は「キャッチャーだからゲーム勘が必要。土日の試合とファームの3試合があるので、どう使うか考える」としながら不安な胸の内を告白。「話をすれば本人はきっと『(開幕に)行けます』と言うと思う。ただ自分が大丈夫だと思っているのと、本当に大丈夫なのとは違う。1週間ゲームをしないでそのまま行けるほどプロ野球は甘くない。話は聞くけど判断はこっちがする」。代表で出番が少なかった選手の心身のケアと調整はどの球団も頭を悩ませているが、昨年の日本一指揮官は心を鬼にして大野を取捨する意向だ。