巨人が心配する38歳阿部の過労問題

2017年03月24日 16時30分

4回内野ゴロに倒れた阿部

 オープン戦最下位に沈む巨人は23日、日本ハム戦(東京ドーム)も2―11で大敗。開幕ローテ入りが有力視された大竹寛が5回6失点と炎上すれば、打線は散発3安打に封じ込まれ、チームは6連敗となった。

 25日から合流するWBC組の坂本と菅野、小林が不在とはいえ、オープン戦のチーム打率は1割9分3厘にまで落ち込み、同防御率も4・74でどちらも12球団ワースト。試合後の由伸監督の表情も硬く、8回まで2安打、無得点だった打線について「結果はそうなので、どう言われてもしょうがない」と切り捨てた。

 なかなか奮起しない攻撃陣の中でも、やはり中軸を期待されるのは経験豊富な阿部慎之助内野手(38)だ。しかし、その背番号10もパンク危機に陥っていた。阿部は15日のソフトバンク戦(ヤフオク)、5回の第3打席で代打を送られてベンチに下がった。その後のオープン戦は守備につかず、主に代打として出場し、21日から1泊2日の伊勢遠征には同行していなかった。実は15日の途中交代は「足に張りが出た」(阿部)ことが原因で、首脳陣は休養を与えながら調整させていた。

 阿部としては昨年はスロー調整の反動で開幕前に右肩痛を発症させた反省を踏まえ、今回は練習量を落とさず、キャンプも全力で突っ走ってきた。ところが、今度は“オーバーワーク”でつまずきかけ、今後もさじ加減の難しい調整が求められそうだ。

 この日、阿部は「もう大丈夫」と「4番・一塁」で3打数ノーヒットに終わったが、9回に代走を送られるまで出場。外野へ鋭い打球を飛ばし、4回の守備では横っ跳びの美技も披露した。指揮官は「存在感があるのは分かっている。レギュラーとして出るなら、この時期にフルに出るのは当たり前。ビックリすることではない」としたが、球団サイドは「年齢や体調のこともある。阿部に全試合に出場させるのは難しいのではと考えている」という。

 今回は大事に至らず、幸いにも後遺症もなさそうだが、同様の事態がシーズン中に起こらないとも限らない。由伸監督には“綱渡りの采配”が求められそうだ。