【センバツ】秀岳館が大勝発進 満塁弾の幸地捕手「最高の気持ち」

2017年03月23日 17時00分

満塁本塁打を放つ幸地

 第89回選抜高校野球大会第4日は23日、甲子園で1回戦を行い、秀岳館(熊本)が11―1と高田商(奈良)に大勝。悲願の全国制覇へ向け好発進した。

 

 打線が初戦から12安打11得点と大爆発。先発の川端(3年)が、8回10奪三振1失点の好投で高田商を寄せつけなかった。

 

 ヒーローは攻守でチームをけん引した捕手の幸地(3年)だ。打っては、試合を決める満塁弾。3点を奪いリードを4点に広げた5回二死満塁のチャンスで打席に入ると、3球目の真ん中高めの直球を強振して左翼席へ叩き込んだ。甲子園でのグランドスラムに「打ってやろうという気持ちで打席に入った。(打った瞬間に)いったと思った。最高の気持ち」と笑顔がはじけた。

 

 新チームになって正捕手に抜てきされた幸地は、守っても持ち味を発揮した。2回一死一塁、強肩を見せて盗塁阻止。二塁送球タイム1・8秒の自慢の肩はチームの誰もが認めている。新チームをつくる際、指揮官を悩ませたのが(旧チームの正捕手)九鬼の後釜。なかなか適任者が見つからず悩んだ末、遊撃手だった幸地のコンバートを決断。鍛治舎監督は「肩は九鬼よりも強い」と、昨秋のドラフトでソフトバンクに入団した九鬼を引き合いに、その能力を評価する。この配置転換が見事にハマったことで日本一を狙えるチームへと変貌。鍛治舎監督は「幸地はうちの希望の星です」と大きな期待を寄せた。

 

 幸地はこの日、リードでも先発・川端をもり立てた。スライダー、カーブ、直球をうまく配球。回を重ねるごとに調子を上げた左腕は、中盤の5回に自己最速を3キロ更新する146キロをマーク。女房役として、川端の良さを十二分に引き出した。

 

 チームは昨春、昨夏2季連続の4強。試合後、幸地は「この調子で勝っていきたい。このままの勢いならいける」と初優勝へ気勢を上げた。沖縄出身で普段は口数が少なく寡黙な男が、憧れの甲子園で最高の輝きを放った。