【カリフォルニア州ロサンゼルス22日(日本時間23日)発】WBC準決勝の惜敗から一夜明け、侍ジャパンが帰国の途についた。世界一奪還を果たせず、2大会連続ベスト4での敗退は残念な限りだが、ナインの反応は様々。代表からの引退を決意するベテランがいれば、次への意欲を表明した若侍もいる。2020年東京五輪でリベンジだ。

 内川聖一外野手(34=ソフトバンク)が侍ジャパンを“引退”する意向があることを明かした。次回WBCに選出されれば後進へ引き継ぐ立場にもなるが、との問いに内川は「引き継ぐとか、偉そうなことは言うつもりはないですけど、僕の中では今回が日の丸つけて戦うのは最後かなという感じではいます」と語った。

 今回は体調不良を起こすなどタフな大会となったが、2次ラウンドでのキューバ戦では同点の8回に代打で出場、勝ち越しの犠飛を放つなど要所で存在感をみせた。「WBCという素晴らしい大会に3回も参加させてもらえたのはすごくありがたかったですし、この大会を経験して野球に対しての気持ちを考えさせられた部分も、考え直させられた部分もある。いろんな経験をさせてもらったチーム。本当に感謝してもしきれないなと思います」と内川。この技術と経験を次世代の侍に引き継ぐ。