【カリフォルニア州ロサンゼルス21日(日本時間22日)発】第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝は当地のドジャー・スタジアムで行われ、米国(F組2位)が日本(E組1位)を2—1で破り決勝進出を決めた。1、2次ラウンドを6戦全勝で準決勝に臨んだ侍ジャパンだったが米国に敗れ世界一奪還はならなかった。

 4回、これまで華麗な守備を見せてきた菊池涼介内野手(27=広島)が、正面の打球をまさかのトンネル。これをきっかけに米国に先制を許す。だが6回、その菊池が右翼席に飛び込むソロ本塁打で同点に追いつく。右翼マカチェンがフェンス前でジャンプし、捕球したかに見えたが打球はスタンドイン。菊池は喜びを爆発させながらダイヤモンドを一周した。

 2番手・千賀滉大投手(24=ソフトバンク)は3者連続三振と出だしは好調だったが、8回に連打を許し一死二、三塁のピンチを迎える。続く打者の三塁ゴロの間に三塁走者が生還し、再びリードを許す。

 1点を追う侍ジャパンは8回、二死一、二塁のチャンスを迎えたが、筒香嘉智外野手(25=DeNA)は右飛に倒れた。9回は中田翔内野手(27=日本ハム)、坂本勇人(28=巨人)が凡打。最後は松田宣浩内野手(33=ソフトバンク)が三振に倒れた。

 米国は22日の決勝で前回準優勝のプエルトリコ(2次ラウンドF組1位)と対戦する。

 小久保裕紀監督(45)の話「8回に勝負をかけたが点が取れるかどうかは別の問題。選手は責められない。米国に来て準決勝一発勝負という日程は前から決まっているので、それについてどうこう言えない」