WBCで負けなしの6勝を挙げ、2大会連続MVPに輝いたソフトバンク・松坂大輔投手(36)が21日、米国との準決勝を翌日に控えた侍ジャパンにエールを送った。

 第2回大会の準決勝では、ドジャー・スタジアムで行われた米国戦に先発している。まさに今回と同じ状況だ。右腕は「日本にとってマイナスに働くことはないと思います」と話し、こう続けた。

「メジャーの球場でやれることだったり、天然芝の気持ちよさとかがまさると思う。アメリカ戦で投げたときも、地元の応援を強く(プレッシャーとして)感じたことはなかったですね」

 第1回大会で世界一指揮官となった王貞治球団会長も口にしたが、むしろ米国へ行ってしまえば開き直って自分たちの野球をやるだけになる。松坂も「そうですね。向こうに行ったほうがノビノビとリラックスしてできると思う」とうなずいた。

 投手陣に向けては「WBCはどれだけ長くではなく、投げるイニングの中で失点を少なくすることを考えていました」とアドバイス。侍ジャパンの王座奪回を願っている。

 自身はこの日、ヤフオクドームで投手練習に参加。投球練習に近いキャッチボールを行い、強い張りを感じた右足内転筋の状態をチェックした。経過は良好で22日にもブルペン投球を再開する。