阪神・高山俊外野手(23)が17日の中日とのオープン戦(ナゴヤドーム)に「2番・左翼」でスタメン出場し、8回にアラウホからオープン戦トップタイとなる3号2ランを右中間スタンドに叩き込んだ。「しっかりスイングできたのはよかった。データがない分、真っすぐを打ち返すという気持ちだった」。金本監督は「右打ちの練習をしてから打つポイントが変わってきた。シーズン20発? いってほしいし、いかないといけない」と目尻を下げたが、成長著しい高山には“V奪回の使者”としての期待が掛けられている。

「糸井や福留も大事だが、高山が今年優勝できるかの鍵になる。うちがリーグ制覇した年は必ずといっていいほど、2年目の選手が大活躍してチームを引っ張っている。だから、若手有望株で2年目の高山がどれだけ打つかが大事なんだ」(球団幹部)

 1985年日本一の中西清起氏(現評論家)、2003年の安藤優也、2005年の鳥谷敬と、優勝時には2年目の選手が大躍進を遂げ、立役者になっている。今年も高山が活躍するほど優勝に近づくというわけだ。

「まだまだ厳しいところは攻められていない。シーズンではそう簡単にいかないと思うのでしっかりやっていきたい」と気を引き締める高山。本番では今以上に打ちまくりたいところだ。