第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で決勝トーナメント(準決勝)に進出した侍ジャパン・小久保裕紀監督(45)が16日、都内で渡米前の覚悟を語った。

 東京ラウンドを6戦全勝で1位通過。最高の形で21日(日本時間22日)の準決勝(ドジャー・スタジアム)へと駒を進めた指揮官はイスラエル戦から一夜明け「ゆっくり寝られるかなと思ったんですけど、眠りは浅かったです。準決勝に向けて頭がいっぱいです」と苦笑いし、いよいよ乗り込む米本土での決戦に身を引き締めた。

 代表チームはこの日夜にチャーター機で日本を離れ米アリゾナ入り。カブス、ドジャースと練習試合を行いながら調整を行い決戦の地・ロサンゼルス入りする。

 小久保監督は「アリゾナは暑くてロスは朝晩が寒いという情報が入っている。本番に向けて中継ぎ陣は(アリゾナで)1試合ずつ投げさせたい。あとは先発をしっかり決めていこうと思う」と2試合の練習試合の使い方に言及。ドミニカ共和国、プエルトリコ、米国、ベネズエラのどこが来ても厳しい戦いとなる次戦について「準決勝がまず全てと思って、全ての策を練ろうと思う。出てくる国はどこが来てもバリバリのメジャーリーガーばかりなので、まず球場の雰囲気にのまれないこと。そして名前負けしないこと。我々が今度は乗り込んでいくわけですから結束していかないといけない」と続けた。

 東京ラウンドで固めた結束力をそのままドジャー・スタジアムに持ち込み世界一奪還を実現できるよう強い覚悟を言葉の端々ににじませた。