中日の主砲ダヤン・ビシエド外野手(28)が15日、名古屋市内の病院で検査を受けた結果、インフルエンザA型と診断された。今後は医師の許可が出るまで自宅で静養する予定。この日、西武とのオープン戦のためメットライフドームを訪れたが、練習前に発熱の症状を訴えてグラウンドには姿を現さず、そのまま荷物をまとめて新幹線で名古屋に戻っていた。

 ここまでのビシエドはオープン戦で9試合に出場して29打数5安打の打率1割7分2厘、3打点。前日14日の西武戦で、春季キャンプの練習試合から数えれば実に14試合目の“今季1号”を放ったが、チーム関係者は「ビシエドの打撃の状態はかなり重症に見える。上体だけでスイングしていて下半身を全然使えていない。去年までのような怖さが全く感じられない。このままシーズンに入るとやばい」とばっさり。スタメン出場では常に4番を任されていることにも「4番で使い続けるべきではないと思う」との厳しい声も出ていた。

 そんな中でのインフルエンザ離脱でビシエドは17日の阪神戦、18、19日のオリックス戦、20日の日本ハム戦(いずれもナゴヤドーム)の4試合を欠場する見込み。別の関係者は「これだけ打ててなかったんだから下に落として再調整させるのも手だと思っていた。今回インフルエンザにかかってしまったことで調整が遅れるとはいえ、むしろいい休養になるのでは」と開き直ったようにいうが、どうなるか。