第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンドE組の日本は15日、東京ドームでイスラエルと対戦し、8―3と快勝。1次ラウンドから無傷の6連勝で、米カリフォルニア州で行われる決勝トーナメント進出を決めた。試合後、喜びを爆発させたナインはすぐに表情を引き締め、世界一奪回を見据えた。

 内川聖一外野手(34=ソフトバンク)は、前回の2013年大会準決勝のプエルトリコ戦で走塁死。「前回の悔しかった思いは僕の中で取り返せばいい。それよりも全員で世界一になりたい思いが強い」。09年の第2回大会から3大会連続で出場しており「これまでの経験がある分、感じるものが多い」と表情を引き締めた。

 また、06、09年大会で世界一を経験した今回、唯一の大リーガー・青木宣親外野手(35=アストロズ)は「別に全勝じゃなくてもいい。勝ち上がることが大事だから」と淡々と語った。試合前まで打率1割8分8厘と低迷していたが、最終打席で安打を放ち「これをいいヒットにしたいね」と笑みを浮かべた。

 正捕手となった小林誠司(27=巨人)は「チームはいい雰囲気。日本の良さを出していけば。世界一目指して頑張ります」。4打数3安打3打点をマークした前日(14日)のキューバ戦に続き、4打数2安打で盗塁も1つ決めた山田哲人内野手(24=ヤクルト)は「ヒットが出ているし、自分のスイングができている。米国でもこの調子を継続したい」と気合を入れた。