【アリゾナ州サプライズ発】レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)は12日(日本時間13日)、3度目のオープン戦登板となる13日(同14日)のジャイアンツ戦に備え、キャッチボールや守備練習など軽めの調整で汗を流した。試合では前回と同様に4回、60球をめどに投げる予定だ。

 今回のテーマは「前回4回投げてないので、ちゃんと4回投げられるようにはしたいです。あとケガのないように」。今キャンプ初ナイターだが、確認事項などについては「何もないです。野球選手は普通にナイターで投げているので、ナイターの方がやりやすいと思います」と気にしなかった。

 この日は最後に3日連続でバント練習を行う予定だったが、ダルビッシュら最初の組が練習場に入ってしばらくしてもコーチが現れずに結局、中止。「正直やんなくていいっす。スプリング中に1回でいいですよ。それかもう交流戦の前になってちょっとちらっとやって、それで十分だと思います」と苦笑してクラブハウスへ引き揚げた。

 右ヒジ手術から復帰した昨年、ダルビッシュは交流戦ではしばらく左打席に入っていたが、右打席に立った8月24日のレッズ戦でプロ1号を放っている。今年は開幕から右で打つかと聞かれると「そうですね。去年はヒジが痛いというか変な感じがあったので」とも話した。

 米国時間の早朝、WBC2次ラウンドで侍ジャパンがオランダに延長11回の激戦の末、勝利したが、ダルビッシュも見ていたという。「朝起きたときにちょっとチェックした。いい試合してるなと思って、(映像で見たのは)7回くらいからじゃないですか」。日本ハム後輩の中田の大活躍に「がんばってほしいですよ。中田だけじゃなく。みんな。勝ってほしいですね」と激励した。