一塁コンバートの阪神・原口「捕手への未練は…」

2017年03月08日 16時30分

初回、大引の打球を処理する原口

 阪神は7日のヤクルトとのオープン戦(甲子園)に12―2で大勝。この日も4番・一塁で先発した原口文仁捕手(25)は4打数1安打1打点と結果を残し、一塁専任起用となって4戦連続の打点をマーク。糸井、福留らが出場していないとはいえ、キャンプからの対外試合すべてに4番で出場して存在感を示している。

 

 開幕マスク取りに燃えていた原口だが、持ち前の打撃を生かすため、キャンプ後に首脳陣から一塁コンバートを通達された。神経を使う捕手よりも一塁の方が打撃に専念できるとの判断で、ここまで原口も首脳陣の期待に応えている。

 

 一方で周囲から「捕手への思いが強すぎるだけに切り替えがうまくいくか心配」と原口のモチベーション低下を懸念する声もあった。昨秋のキャンプから古傷の右肩のリハビリを地道に行い「捕手一本」の心意気でやってきた。こだわりを持ってきた男だけに複雑なのでは…。

 

 しかし、原口は本紙にきっぱりと言い切った。「捕手から一塁への転向は前向きに消化できていますよ。まずは試合に出ることが一番だと思ってますから。捕手への未練? 前向きにやろうとしている人間の前で、後ろ向きになるようなことを言っちゃダメですよ」

 

 持ち前の打撃を最大限に生かし、チームに貢献することだけに集中する。原口はこの日の試合後も「求められているのは分かるが、力以上のものは出ない。変な力みは全くない」とサバサバと話した。幾度の苦難を乗り越えて育成から這い上がった男は、今回のターニングポイントも“肥やし”とし、さらにたくましくなりそうだ。