ヤングGにWBC逆効果?東京ドームが使えない!

2017年03月08日 16時30分

2回、村田に続いて2者連続本塁打を放った岡本

 巨人は7日、中日とのオープン戦(小牧)に6―4で勝利した。和製大砲候補と期待される3年目・岡本和真内野手(20)に“今季第1号”が飛び出すなど打線は活気づいたが、東京ドームを使用するWBCの余波でチーム内に調整面での懸念が浮上している。

 

 この日の試合中は気温10度に満たず、風速20メートル近い強風が吹き荒れ、時折、小雪までチラつく荒天。そんな中、0―0の2回一死から飛び出した村田のチーム第1号となる先制ソロに岡本が続いた。左翼席へ2者連続本塁打を叩き込み、勢いづいたチームは11安打、6得点で中日の追撃を振り切った。ようやく飛び出した一発に、岡本は「風が強かったので入った。東京ドームならただのレフトフライです」と謙遜しながら「納得はしていないが、出ないよりは出た方がいい」と安堵の表情を浮かべた。由伸監督も「(強風の影響もあったが)同じ条件でやっているので本塁打は本塁打。それぞれの特長を出してくれるといい」と目を細めた。

 

 この日の打線はマルチ安打、2打点の岡本を筆頭におおむね活発。もちろん結果でアピールすることは大事だが、最も優先されるのは開幕に向けて万全に仕上げることだ。しかし、今年は本拠地・東京ドームをWBCで使用するため、その期間中の巨人は約3週間にわたってビジター球場を転戦する。移動も重なり、練習日を設けることもままならないのが現状で、チームでは少しでも不足分を補うため、この日の試合後のように若手野手を球場に残らせ、バットを振り込ませている。

 

 だが、主力ベテラン勢に追いつけ追い越せと燃える若手たちにとっては「それでも足りない」というのが本音のようだ。この日もそうだったように中日主催試合での早出練習は認められず、試合前、居残り練習では限界がある。そこでヤングGの一人は「せっかくキャンプで覚えたことを忘れたくないので、もっとバットを振り込みたい。宿舎に帰った後に、自分の部屋や迷惑のかからない宿舎のスペースで30分ぐらい素振りをやっています」と明かした。3日からスタートした14泊15日の長期ロードはまだ始まったばかり。百戦錬磨のベテランはまだしも、不自由な調整を余儀なくされる若手たちに狂いが生じなければいいが…。