ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は7日、東京ドームで1次ラウンドB組が開幕し、日本代表「侍ジャパン」はキューバに11―6と打ち勝ち、2大会ぶりの優勝へ白星発進となった。

 1―1の4回二死二塁、山田(ヤクルト)の打球はグングン伸びて左中間最前列へ。誰もが勝ち越し2ランだと思ったが、審判団はリプレー検証に入る。その結果、最前列のグラブを持ったファンがフェンスより手前で捕球したと判断され、判定は「二塁打」に。それでも1点の勝ち越しに成功した。

 続く5回、一死から四球を選んだ中田(日本ハム)がまさかの盗塁を決めると、坂本(巨人)の適時二塁打で1点追加。さらに鈴木(広島)が四球を選んで一死一、二塁とし、松田(ソフトバンク)が左翼席中段へ豪快に3ランを放つ。その後も二死三塁から菊池(広島)が適時打を放ち、打者11人の猛攻で一挙5得点。

 7―4と追い上げられた7回には、筒香(DeNA)が右翼席へ2ラン。再び9―6と追い上げられた8回は、松田の4本目の安打となる適時打などで2点を加えて突き放した。

 先発・石川(ロッテ)は4回2安打1失点と安定した投球を披露。しかし、2番手・則本(楽天)が3イニング目に入った7回、先頭デスパイネ(ソフトバンク)に本塁打を許すと、連打で無死二、三塁のピンチを招き、アービレイスに中前へ2点適時打を浴びる。さらに二死無走者からセスペデスに中前打を許したところで降板した。

 8回には二死二、三塁から5番手で登板した秋吉(ヤクルト)が中越えの2点適時二塁打を浴びるなど、投手陣には今後に向けて不安も残った。