阪神の2年目・高山俊外野手(23)が7日のヤクルト戦(甲子園)で3安打をマークした。

「2番・左翼」で先発出場すると、第1打席で追い込まれながらもヤクルト・村中から中前打。一死満塁で迎えた2回も、中前に運ぶ2点適時打を放った。6回の第4打席の中前打で猛打賞となり「甘いところにきたら積極的にいこうと思っていた。結果が出てよかった」と手応えを口にした。

 課題克服の兆しを見せた。新人王を獲得した昨季は、対右投手の打率2割9分に比べて対左投手は2割4分2厘。しかし、この日は3安打全て左投手からのもの。「今日は良かったが、コースが甘かったということもある。最後の打席の初球も振っていけばよかった」と謙虚に話したが、2年目の飛躍に向けて準備は整いつつある。

 攻撃的2番として起用した金本知憲監督(48)は「(2番は)もったいないけどね。接戦になったときはバントやエンドランというところもあるから。やっぱり大きく育てたい。今は小技というよりも可能性を追い求めてほしい」と話し、成長著しい高山の打順をどこにするかで頭を悩ませている様子だ。

 もちろん、それは期待の大きさの表れでもある。「自分のできることをと思ってやっている」という高山が、今季の打線のキーマンになりそうだ。