オリックスが侍ジャパンに貴重なアドバイスを送った。3日、オリックスはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の強化試合(京セラドーム)でキューバと対戦。侍ジャパンが第1ラウンドの初戦(7日)で当たる強豪に対し、4回、本戦で登板すると見られるブランコから伊藤の犠飛で先制。6回には2番手のV・ガルシアから伊藤がタイムリー、7回にも加点して3―0とリードした。8回に吉田一が4本の長短打とエラーもからんで3失点し、惜しくも3―3と引き分けに終わったが、侍ジャパンにとっては“収穫”となったに違いない。

 試合後、福良監督はキューバの印象を「前半の打線は試合勘がないのかな、と思った。それでも3、4打席になると甘い球は許してくれない。もともとキューバはインコースが弱点なんじゃないですか。気をつけないといけないのはコントロールミス。投手陣はびっくりするような球はないけど、コントロールが全体的にいいね」と話した。

 また、2打点を挙げた伊藤は相手投手を細かく分析。「ブランコは両サイドに揺さぶってくる。腕の出どころも変えたりして変化をつけてくる。緩い球を使って真っすぐを速く見せたり、同じ変化球でもスピード差をつけてきます。右打者は外に逃げていくボールがあるので、そこを対策していけば大丈夫と思う。V・ガルシアがテンポと球威がある。クイックのタイミングの変化が注意点と思う」と侍ジャパンに忠告した。