侍を粉砕した台湾「打率4割男」の野望

2017年03月01日 16時30分

則本(手前)から2ランを放った4割打者の王

 侍ジャパンが28日、台湾プロ野球選抜との壮行試合(ヤフオクドーム)に5―8で完敗した。

 この試合で大暴れしたのが、昨季台湾リーグで打率4割を記録した王柏融外野手(23=ラミゴ)。第1打席に先制の右犠飛を放つと、3回の第2打席は則本(楽天)のスライダーを完璧にとらえ、バックスクリーンへ特大の逆転2ラン。その後も左前打、四球、右翼線二塁打と、3打数3安打3打点の大当たりでチームの大勝に貢献した。

「とにかくうれしい気持ちしかない。レベルが高い日本代表チームの投手からホームランを打つことは難しいので」(王)

 この日の試合前には「ボールをミートする自信はある」と豪語し「自分の夢として、将来は日本やアメリカでプレーしたい」という海外志向も打ち明けていた。この試合はその試金石と位置づけていたようだが、結果は思惑どおり。日本球界とメジャーへの売り込みは「大成功」といったところだ。

 本国で「大王」のニックネームを持つ王は所属球団がWBC台湾代表への選手派遣を拒否したため、本大会には出場しない。だが、昨季は日本より試合数が少ない120試合制の台湾リーグで史上初の年間200安打に加え、打率4割1分4厘、29本塁打、105打点をマーク。試合前には小久保監督も「今日の方(台湾リーグ選抜)がWBCのチームより強いかもしれない。110何試合(の出場)で(打率)4割打っている打者もいるらしいので」と王への警戒感を強めていた。

 日本代表の関係者も「則本が『あのコースの外スラをあそこまで運ばれたのは初めてですよ』と驚いていましたから。確実に数年後には日本かメジャーに行くでしょう」と絶賛。近い将来、日本球界でそのプレーが見られることになるかもしれない。