中日新外国人のアレックス・ゲレーロ内野手(30=前ドジャース3A)がナインの“先生役”を任された。
28日、札幌ドームでの全体練習が終わると遠藤がゲレーロに駆け寄り、通訳を交えて雑談。実は遠藤がゲレーロに頼み込み打撃の指南を受けていた。「マエストロに聞いてみました。どの球種にもどのコースにも対応している。見れば見るほどすごいので」
詳しいことは企業秘密のため明かさなかったが、打撃練習で意識していること、重心の置き方、フォロースルーの角度など「細かいレクチャーを受けた」という。ただのパワーヒッターではなく「細かいところにこだわりがあった」と充実の内容だったようだ。
突然、身内からアドバイスを求められたゲレーロは「自分が試合にどういう気持ちで入るかなど技術的なこと(を聞かれた)。人はそれぞれなんだけど僕はこうですと伝えた。参考になれば。(聞いてくるのは)問題ない。できることは何でもしたい。チームを高めることになる」とウエルカムの姿勢を見せた。
これには土井打撃コーチも大賛成だ。遠藤について「せっかく良い打者がいるんだから聞きにいくのはもちろんいいこと。他のチームだったら教えてくれって言っても教えてくれない。聞く耳を持つことは大切。そうやって選手は進歩していく」と称賛。さらに「他のバッターだってどんどん聞きにいけばいい。そうやって高めあっていけばいい」と、どしどしゲレーロに教えを請えという。
経験豊富な土井コーチをして「欠点が見当たらない」と言わしめるゲレーロ。シーズン前からすでに中日の中心打者になっている。