侍J・小久保監督はなぜ菊池を二塁に固定しないのか

2017年03月01日 11時00分

山田(右)と菊池の“二塁問題”はまだ解決していない

【赤坂英一 赤ペン!!】「どうして、小久保監督はセカンドを菊池に決められないんでしょうか」

 

 侍ジャパンの強化合宿が始まったころ、広島のチーム関係者が首をひねっていた。セカンドには2年連続トリプルスリーのヤクルト・山田もいるが、「守備力なら間違いなく4年連続ゴールデン・グラブ賞の菊池のほうが上だから」というのだ。

 

 しかし、合宿が始まる直前、小久保監督はセカンドについて「まだ決まっていません」と発言。25日のソフトバンク戦では1番DH・山田、2番セカンド・菊池の布陣で臨み、一塁守備に就いていたソフトバンク・内川が肩を負傷して途中退場したため、急きょ山田を一塁に入れている。一方で、セカンドで先発した菊池はひとりだけ3安打と最高の結果を出した。

 

「山田は調子が上がってなかったんだから、合宿の前に今回はDHで打撃に専念するようにと、小久保監督が山田に言ってやるべきだったと思う。そのほうが山田も気持ちを切り替えられただろうし、菊池も変な気を使わないで済んだはずだ」という先の広島関係者の指摘は一理ある。何が起こるかわからない国際試合、様々なオプションを用意しておかなければならないのは無論だが、センターラインをはじめとするポジションの固定も必要不可欠なはず。

 

 その意味では、捕手が意外なウイークポイントになる恐れもある。当初の正捕手候補で、チームリーダーでもある楽天・嶋は右ふくらはぎの張りを訴えており、まだ慎重に調整を進めている最中だ。痛めた箇所からすると、3月7日からの本番でもフル出場は難しいかもしれない。となると、初出場の日本ハム・大野、巨人・小林が先発マスクをかぶるケースも増えてくるだろう。果たして、小久保監督は捕手を固定するのか、投手との相性で日替わりにするのか。

 

 ちなみに、2006年第1回大会は、実績からして谷繁(当時中日)が正捕手で決まりと見られていたが、予選から打撃好調だった2番手・里崎(当時ロッテ)のほうを王監督が積極的に起用。里崎もこの抜てきに応えて世界一に貢献し、ベストナインに選ばれている。

 

 短期決戦ではラッキーボーイの存在が大きく、そういう選手をつくれるかどうかは監督の起用法次第。山田、大野、小林らを思い切って暴れさせられれば、何かと不安をささやかれる今大会も面白くなってくるのだが。