中日は26日、沖縄・北谷での一軍キャンプを打ち上げた。森繁和監督(62)は「予定通り、無難に、順調に終わったんでホッとしてます。大きなけがなく、ここまできたというだけで大満足です」と笑みを浮かべた。

 ここまで一軍はオープン戦を含めた対外試合に6戦全勝。

 指揮官は「負けるより勝った方がいいわけで。それだけこちらに大いにチャンスがあって、モノにできた」と目を細めるが、チーム内では「結果が出ているし、例年にないぐらい雰囲気がいい。選手の意識もかなり高い」との声が出ている。ある選手は「キャンプイン前に森監督は『どうせやるなら明るく、楽しくやろう』と言っていたけど、選手間で競争しながら、その通りできた。このままオープン戦を全勝するぐらいの勢いで開幕を迎えたい」と鼻息を荒くする。

 無死で走者が出れば、必ずスコアリングポジションを狙う、相手のミスを誘うようなプレーをする…。これまで1点にこだわる野球をするよう口酸っぱく言ってきた森監督は「一つひとつのサインで各打者、走者がいろんな動きをしてくれたというのが私の方に見えたので、今まで以上に(考えが)浸透したのではと感じている。投手も1点取られても次の回に続けて失点せず、大量失点することもなかった。各自の目標に向かって行動を起こせと言ってあった。1か月近く見たけど、みんなやってくれている」と手応え十分。“森イズム”浸透で台風の目となれるか。