中日・平田良介外野手(28)と岡田俊哉投手(25)が22日、沖縄・北谷キャンプを打ち上げ、代表合宿のため宮崎入りした。

 練習前に選手らにあいさつした平田は「緊張します。(みんなには)メダルといい土産話を持って帰ります、と言いました。(森)監督には『頑張ってこい。ケガだけはするな』と言われました。世界一奪還を目指します」とやる気をみなぎらせた。

 そんな平田にチーム内では「やってくれそうだ」と妙な期待感がある。前回の2013年大会で大活躍を見せた当時中日だった井端(現巨人コーチ)との共通点があるからだ。

 内野ならどこでも守れるスーパーサブとして代表入りした井端だったが、予選ラウンドから代打などで結果を出し、ついにはスタメンを勝ち取った。これは2015年のプレミア12に代表入りした平田とまるで同じ。やはり外野ならどこでも守れる控えとして評価されていたが、ここぞの場面で代打で活躍。最終的にはこちらもスタメン起用となった。

 さらに井端は決勝ラウンド直前のアリゾナ合宿のホテルで50万円もの大金を紛失したが、平田もこのオフに2度財布をなくしたのだ。「嫁が車を運転しているときに当て逃げをされたんです。助手席から飛び出して捕まえたんですが、大した傷でもないから許したんです。そしたらヒザの上に置いていた財布がなくなっていた。飛び出したときに落としたんです」。元の場所に戻ったが財布の姿はない。仕方なく買った新しい財布もその後、すぐに落としてしまったとか。

 お金の失敗が後の幸運となる。中日の伝統となるか?