【アリゾナ州グレンデール16日(日本時間17日)発】ドジャースの前田健太投手(28)が16日(日本時間17日)、メジャー2年目のキャンプ初日を迎えた。キャッチボールを6分ほど行うと、ヒル、ジャンセン、新加入のロモらとブルペンに入り、カーブ、スライダー、カットボールなどを交え、計31球を投げた。キャンプ地入りする前に、地元ロサンゼルスで「2、3回」はブルペンで投げたという。

 前田は移籍1年目の昨年を「もっとゆっくりやればよかったと思う」と振り返った。「広島からアメリカに引っ越したり、入団会見があったりとか、なかなか練習ができなかった」ことに加え、「(キャンプで)アピールしないといけないという気持ちがあったので、ちょっと急いでつくった分、中盤だったり後半だったり、ペースが落ちてしまった。開幕に向けて、飛ばし過ぎず、焦らずにやることが大事」と語った。

 その反省を踏まえ、今季の課題を挙げた。「去年は球団に配慮してもらって、登板日数だったり、休みももらったが、今年はそういうのもなくなってくると思うので、その中で自分が結果を残していけるのか」

 昨年チームでただ一人、1年間ローテーションを守り、日本人投手のメジャー1年目最多タイの16勝(11敗)を挙げたが、満足はしていない。前田は「イニング数だったり、登板数が増えていくなかで、1年間投げ切らないといけない。そういうところで結果も示したいし、1年間しっかりローテーションを守れるということを証明していかないといけないので、やることはいっぱいある」と言葉に力を込めた。

 2度目のキャンプに思いがけない強力なサポートも加わった。「今回泊まるところに、ウォシュレットがついていたんですよ。これはすごく感動した。助かったなあ」と笑顔。マエケンは右のエースとしてチームを引っ張る。