巨人・吉川尚 ひっそりしずかに「着々」の三軍模様

2017年02月16日 11時00分

ティー打撃をする吉川尚

【赤坂英一「赤ペン!!」】巨人のキャンプを取材して30年近くになるが、これほどひっそりと宮崎で練習しているドラフト1位ルーキーはちょっと記憶にない。田中正義(22=創価大↓ソフトバンク)、佐々木千隼(22=桜美林大→ロッテ)の外れ外れ1位で入団した内野手・吉川尚輝(22=中京学院大)だ。

 

 ただでさえ巨人の内野に食い込むのは難しいと見られていた矢先、新人合同自主トレ中に「上半身のコンディション不良」で三軍スタートが決定。2月上旬はジャイアンツ球場で別メニュー調整を続け、13日から宮崎に入り、三軍の育成選手とともに汗を流している。

 

 初日はペッパーを回避してトレーナーとゴロ捕の練習を行い、守備練習では捕球をしてもスローイングをせず。打撃練習も半分程度の力で振っており、どうも肩、ヒジが万全ではないようだ。

 

 しかし、吉川尚本人のコメントは大変前向き。

 

「宮崎は暖かくて気持ちがいいですね。ただ、風がジャイアンツ球場より強いので、打撃練習では低めにライナー性の強い打球を打とうと心がけてました。ぼくは打撃だけじゃなくて、守備も走塁もアピールしなきゃいけません。すべてにおいてアピールしていきます」

 

 有言実行というのか、14日にはさっそくペッパーを開始。15日の休養日を挟み、16日からはほぼ通常のメニューをこなす予定だ。23日には二軍との紅白戦、25日にはWBC中国代表との練習試合が行われる。ここでドラ1・吉川尚が“実戦デビュー”する可能性はあるのか、川相三軍監督はこう言った。

 

「ゲームに出ようと思えば出られないことはないでしょう。それぐらい、状態は上がっています。大体、ケガや故障をしているわけじゃなく、不安があるからゆっくり強化していこうということになっただけなんだから。ただ、プロでやっていくにはもっと体力や技術が必要です。ゲームに出場させるかどうかは、球団が判断してくれるはず」

 

 少々時間はかかるかもしれないが、じっくりと育てていこうという方針なのだろう。そんな吉川尚の座右の銘は「結果が全て」。グラブの内側にもこの言葉が刺しゅうされている。なお、左手有鉤骨骨折の片岡、16日から三軍に合流する陽岱鋼も2月いっぱい宮崎に残留して調整する見込み。吉川尚にとって、最高のお手本になればいいのだが。

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