右足首痛のためワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を辞退した日本ハム・大谷翔平投手(22)が14日、視察に訪れた侍ジャパン・小久保裕紀監督(45)に再度直接謝罪。負傷箇所の回復具合などを説明した。

 この日、練習開始直後のアップのみ全体練習に加わった大谷は栗山英樹監督(55)、城石憲之(43)、金子誠(41)両打撃コーチが見守る室内練習場でフリー打撃を行うなど、野手での開幕戦出場を目指し順調なステップを踏んだ。紅白戦開始前には、侍ジャパン・小久保監督、権藤博投手コーチ(78)と対面した。

 3日に米・アリゾナから電話でWBC辞退の意向を伝えた大谷は「改めてすいませんでしたという感じ。今はどんな感じでやっているのかとかケガの具合とかですね」と多くを語らなかった。

 小久保監督も「(足首の)回復状況を確認した。まだ全力で走るのは難しいようだ。打つ方は問題ないけど走れないと野球選手は難しいと思う。彼の野球人生に関わることなので、球団と本人でしっかり方向性を出していくこと」と語るにとどめた。

 栗山監督は大谷の今後について「安心はしていない。ずっと心配している。この状況の中で何をしていかなくてはいけないか。いっぺんに前には進まないから。また明日の体の状態を見てからだね」と慎重な姿勢を崩さなかった。

 また、小久保監督はこの日行われた紅白戦で2打数無安打(1三振)と結果が出なかったものの、順調に打撃練習をこなした4番候補・中田にも言及。「栗山監督とも話をしましたが、大丈夫そう。手首のケガで彼の場合、逆に力みがなくなったというか、良い方向に向いている気がします」と安堵の表情を見せ「これ以上悪くならなければいいですね」と付け加えた。