侍ジャパン投手陣で唯一、WBCに2大会連続で選出された西武・牧田和久(32)が3日、日本ハム・大谷翔平投手(22)の完全離脱を受け、逆境を跳ね返す覚悟を語った。

 前日に85球を投げ込んだサブマリンは、侍ジャパン・小久保裕紀監督(45)、権藤博投手コーチ(78)が見守る中、3日連続のブルペン入りし、38球を披露。権藤コーチは「今の時期にあんなにいい球を投げていてもったいない感じ。(打者が)打つ気になっているところにフワッと投げられたら打てない」と絶賛した。

 小久保監督も「牧田は幅広く起用する想定をしています。ゲームを途中で壊さないので2番手、3番手での起用が中心になってくる」と経験豊富なベテランの早い仕上がりを喜んだ。

 一方、牧田は大谷のWBC離脱を受けて「非常に残念なことだし、大谷君自身が一番残念だと思う」と気遣った。続けて「ただWBCだけでなく、その先のシーズンもありますし、選ばれたメンバーで戦うしかない。確かに戦力的には痛いけど、彼がいなくても勝てるところを見せたい。野球はチームスポーツなんで選ばれたメンバーで世界一をつかみ取りたい」とプロとしての気概を語った。