松坂10キロ減量ボディーは本物か 遠藤一彦氏が診断

2017年01月30日 16時30分

28日、自主トレを公開した松坂大輔

 ソフトバンク・松坂大輔投手(36)の変身ぶりが話題となっている。28日に公開された自主トレで、スリムになった姿を披露。周囲からは「10キロはやせたんじゃないか」などと、今季にかける意気込みが絶賛されている。果たして松坂は本当に復活できるのか。本紙評論家・遠藤一彦氏の見立ては――。

 

 今オフ、松坂が10キロの減量に成功したという。それ自体は素晴らしいことで、周囲の期待が大きくなるのも分かる。ただ、私に言わせれば「もうちょっと様子を見たいな」というのが正直なところ。大事なのは10キロの減量でどこの肉を落としたのかという点で、肩回りの筋肉を減らしたというのなら、完全復活も可能なんじゃないかなと思っている。

 

 これは私の持論なのだが、投手というものはいかに腕をシャープに振れるかということをまず第一に考え、腕を重くするのはタブー。そういう意味で一時期流行した、体を大きくするメジャー式の筋トレは、日本人の体には合ってないような気がしてならない。野茂の球威が落ちたのも体が大きくなってからだし、松坂もそう。桑田が肩回りの筋肉をつけて球威が落ち、それに気づいて筋肉を落としたら復活したという例もある。イチローが長くメジャーで活躍できているのも、日本時代の体形を維持できていることが最大の要因ではないかと見ている。

 

 もちろん腹回りの肉を落とせば腰のキレも良くなり、下半身への負担も減る。動きやすくなるメリットは大きい。だが、それよりも松坂が上半身の筋肉を落とすことに成功していれば、ボールのキレは格段に増すはず。以前の球威を取り戻すことも可能だろう。

 

 このあたりはキャンプ、オープン戦でのブルペン投球や実戦登板の中で見ていくしかないが、体重を落としたことで投球フォームも変わり、新しいフォームを固めるためには時間がかかるかもしれない。ただ、体が大きくなる前のフォームの感覚を、松坂自身が覚えていれば…。案外ピタッと簡単にはまるもの。私も現役時代に故障(アキレス腱断裂)によるブランクがあったが、投手というものは本能的に自分のフォームを覚えている。そこは松坂の“投手本能”に期待したいところだ。(本紙評論家)