中日の新外国人、ホルヘ・ロンドン投手(28=前ホワイトソックス傘下)が25日、アレックス・ゲレーロ内野手(30=前ドジャース3A)、エルビス・アラウホ投手(25=前マーリンズ)とともにナゴヤ球場で入団会見を行った。

 ベネズエラ出身の右腕ロンドンはメジャー通算13試合で19回を投げて0勝1敗、防御率13・26だが、昨季は3Aで43試合に登板して6勝4敗、12セーブ、防御率2・67。武器は剛速球で「最速は101マイル(約163キロ)で去年、メジャーと3Aで計測した。速い球を投げるコツは(マウンド上で)アドレナリンを出すこと」と豪語した。

 しかしながら、中日内からはその活躍にいきなり懐疑的な声が…。「自称160キロという投手こそ怪しいものはない。去年、ウチに入ってきたハイメもそうだったけど、結局、右肩を痛めたこともあって、たった1年でクビになった」とチーム関係者。別の関係者も「過去にウチにいたヘススとサンタマリアも150キロ後半が出る投手として育成契約で入団したけど、ふたを開けたら150キロどころか140キロ前後の投手だった。向こうとこちらのスピードガンの計測方法が違うのか分からないけど、球速を売りにする投手は当てにならない」と言う。

 過去のダメ助っ人のせいで信用度は低いが、結果を出せばすべては変わる。「森監督の顔が怖いかって? 自分は誰も恐れることはない。顔にはいろいろな個性があるもの。先発、リリーフどちらでもチームの勝利に貢献したい。日本はごはんがおいしくて驚いた。名古屋めしにも挑戦したい」と笑顔で話したロンドン。本物の“剛速球助っ人”であることを見せつけるしかない。