侍メンバー入りの中日・平田良介外野手(28)は「金メダルを持って帰りたい」と意気込む一方で竜のタブーにも挑む。

 中日ナインには伝統的に髪の毛を染めるのは禁止という暗黙のルールがある。そのためオフに金髪やら茶髪などにした選手たちはキャンプの時期が迫るとみな、髪を切ったり黒く染めるのが一般的。しかし、平田はあえてこのご法度を破るという。オフになって襟足の一部をブリーチして金髪に染めているが「襟足(のカラー)はちょっと明るすぎてヤンキーみたいになったので、もう少し暗めの色でおしゃれにしようと思っていますけど、ほぼこのスタイルで(キャンプに)行きます。革命? そうですね。やりたいことをやっていきたい」と宣言した。

 昨季、日本一となった日本ハムナインは中田を筆頭にモヒカン、金髪など思い思いの髪形をしている。「品がない」との批判もあるが、そうした自由さがチームの明るいムードにつながっている一面もあり、平田なりのチャレンジなのだろう。

 そんな平田の試みに「いいことだと思う。森監督に代わってチームを変えようとしているしね。いろいろ言われてどこまで続くか分からないけど」とチーム関係者も大賛成。先日、金髪から黒髪に戻したばかりの亀沢も「僕と平田さんとでは立ち位置が違うので僕は黒く染めました。でも、様子を見て追随するかもしれません」と色気を見せる。果たして中日の「暗黙のルール」と「暗い」と言われるムードを打破できるか。