昨年、大不振でショートのレギュラーの座を失った阪神・鳥谷敬内野手(35)が24日、甲子園室内練習場で自主トレを公開した。

 プロ14年目となる今年、雪辱に燃える男は「キャンプで戦える体づくりをしてきた。ポジションがどうだとかは特に関係ない。しっかりレギュラーとして出られるポジションを見つけて、そのポジションで勝負したい」と背水の決意を明かした。

 鳥谷といえば、このオフ、金本監督に「ショート一本で(再び)勝負したい」と申し出て了解を得ていたはず。今春キャンプでは成長株の北條らと直接争うことになっていたが、球団内から「チームのために二塁や他のポジションもやるべきだ」との厳しい声もあり、試合に出ることを最優先したようだ。

 昨年は、開幕から不振で打順はまさにたらい回し。屈辱ともいえる「8番」も経験した。7月24日の広島戦でついにスタメン落ちし、2012年から始まった連続試合フルイニング出場は歴代4位の667試合でストップ。打率2割3分6厘、7本塁打、36打点と散々な1年で、オフには5年間務めてきた主将の大役も剥奪されるというオチまでついた。

「本当に自分としては野球人生で勝負の年になる。ダメなら辞めるしかないし、できれば続けられる。誰もが当たる最初の壁です」と鳥谷。逆風をはね返したいところだ。