日本ハム・中田翔内野手(27)が23日、都内で行っている自主トレを公開。3月に迫ったワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でのV奪回、チームの連続日本一へ「ねじれ強化」をテーマに挑んでいく決意を語った。

 中田は個人トレーナーを務めるケビン山崎氏(65)が主宰するトレーニングジムで1時間強、このオフから重点的に取り組んでいる“ねじれ強化トレーニング”を報道陣に公開した。

「ハワイから帰ってきて状態はすごくいい。(捻転動作は)自分では意識しづらい部分なんで、やっと自分の中で意識できるようになってきた。ハワイでも打球の質が違うというか、同じフォームでもスイングや打球が違った」

 例年の筋力強化パワーアップ路線から体幹、深層筋強化によるキレ重視路線に変更して得られた効果に言及。その上で「去年、シーズン中盤での打球の失速であったり、単純に打率だったり、本塁打を打ちたいという欲求。今まではなかなか細かいところまで意識できていなかった」と語った。

 現在、体重は昨シーズン終了時から10~11キロ減の97~98キロ。ケビン山崎氏は「パワー中心で7年間やってきたけど、去年より筋力量は増やしていない。対角線のねじれの強化。軸をつくって筋力をねじることによって力を出そうということ。今年は頑張って40発打ってほしい」と説明した。

 今後は3月のWBCに向け、一軍本隊の1次キャンプ地の米・アリゾナではなく二軍中心の沖縄・国頭にじっくり腰を据える。中田は「アリゾナの方が設備はいいけど、ウォシュレットはないし、WBCもあるんで国頭でしっかり打ち込みたいと思う。アリゾナだと誰かがサポートしてくれるが、国頭なら自分でしっかりやらないといけない」と話した。