巨人・澤村拓一投手(28)が20日、中大の後輩の日本ハム・鍵谷陽平投手(26)とともに自主トレ先のハワイから帰国した。

 真っ黒に日焼けして精悍さを増した右腕は「ハワイで(自主トレは)3年連続なんですけど、3回目でどこも痛いところなく1か月まるまるやりたいことをやれた。良かったなと思います」と満足そうに語った。

 過去2年のハワイ自主トレは肩の痛みなど、いずれもトレーニングメニューに制限がかかっていた。

「今年に限っては1回もそういうことがなかった。ランニング、ウエートトレーニング、体幹…。投げることなんかも100メートルを超える遠投も連日ずっとやっていた」と力説し、新しい球種の習得についても「もちろんキャッチボールの中でやっていた」と目を輝かせた。

 28日から宮崎で始まる合同自主トレ、2月1日スタートの春季キャンプに向けてコンディションは万全のようで、「ブルペンにはいつでも入れる。どんどん入っていきたい」とキッパリ。

 巨人は新外国人のアルキメデス・カミネロ投手(29=前マリナーズ)や森福允彦投手(30=前ソフトバンク)を獲得し、ブルペン補強を充実化させたことから、守護神の澤村も安泰ではない。それを自覚する右腕は「プロ野球の世界は競争が全て。競争はしっかり勝ち抜いて、もっともっと上を目指して頑張っていきたいです」と言い切った。