ソフトバンク・和田毅投手(35)が18日、福岡県筑後市のファーム施設で行っている自主トレを公開した。昨年10月以来となるブルペンで25球を投じた。昨季終盤に痛めた左ヒジについて「全く問題ない」と断言。ツーシームの改良に取り組み「(開幕投手を)今年は目指していかないといけない。日本一を奪還できるように全身全霊を込めて1年間、投げたい」と気持ちを込めた。

 この自主トレには3年目の笠谷俊介投手(19)が志願して弟子入り。体幹強化のハードメニューを淡々とこなして貫禄を見せる和田が、笠谷にハッパをかける場面もあった。笠谷は「これだけ練習させてもらった。一軍で投げないといけない」と充実した表情。

 そんな姿をうらやましそうに見ていたのがドラフト2位の古谷優人投手(19=江陵)だ。すでに「お世話になりたいので、よろしくお願いします」とベテラン左腕に来季以降の入門を依頼したという。

 ところが、自主トレの人数は簡単に増やすことはできないようだ。「1人が限界かな。2人にしたら、キャッチボールも1人余っちゃうし、見てあげられなくなる」(和田)と指導はもちろん、技術的な助言も余すところなく伝えたいだけに増員は困難だという。

 とにかく、和田は「少ししかやってないけど体がデカくなったよね」と笠谷の成長を実感。一軍実績のない3年目左腕が和田流トレで結果を残せば、入門希望者が増えることは間違いない。12球団有数の先発争いも注目だが、来オフの和田への弟子入り争いもシ烈なものになりそうだ。