何から何まで全面協力だ。元巨人、横浜で現在は独立リーグ・四国アイランドリーグplusの高知で監督を務める駒田徳広氏(54)が、同チームに加入するメジャー通算555本塁打のマニー・ラミレス外野手(44)の起用法などについて言及した。早くも夢は広がるばかりの様子で、日本球界全体に好影響を与えることにまで期待を寄せている。

 超大物の加入に最も胸を躍らせているのはこの人かもしれない。駒田監督は「フロントから交渉の過程は知らされていたんだけど、最初はホントに来るの?って感じだった。加入が決まるまで、来る可能性は5%くらいかなって思っていたよ。だって、独立リーグで大金を用意することはできない。それを考えたら、条件面の部分で難しいんじゃないかなって思っていたんだ。そしたら、お金じゃないんだっていうことで本当に来てくれることになって驚いたよ」と、今でも信じられない様子だ。

 気になる起用法についても、すでに考えをめぐらせている。駒田監督は「特別扱いというか“超特別扱い”します! 試合に出たい時に出てくれればいいし、出場も交代も起用の仕方についてはその都度、すべて本人の意思を尊重して好きなようにプレーさせたい」とVIP待遇を約束。さらにはラミレスのNPB挑戦についても「彼がそのつもりなら、もちろん協力する。配球だとか、日本の野球に適応するための助言を求められれば、何でも答えたい。守備についても、本人が守りたいと言えば、どこでも守らせる」と全面協力するつもりだという。

 また、駒田監督は「ラミレスの高知入りは夢がある」とも話す。高知はソフトバンク三軍と毎年計4試合の定期交流戦を実施しており、レッドソックス時代の同僚・松坂大輔投手(36)との“同門対決”が実現するかもしれない。これについては「日本でラミレスが見られるだけでもすごいのに、松坂君との対戦が見られるかもしれないというのは、本当に夢があると思う。松坂君に三軍で投げろとは言えないが、調整登板でもいいから投げてくれれば日本のファンにとって、こんなにうれしいことはない。2人の勝負を日本で見られるってすごいじゃない!」と声を上ずらせる。

 不安視される年齢もイチロー(43)と1歳しか違わない。野球人口の減少も危惧する駒田監督はラミレスの挑戦を心から歓迎している。