巨人・陽岱鋼 WBC辞退も

2017年01月17日 16時30分

陽岱鋼を巡って巨人も揺れている

 巨人にFA加入した陽岱鋼(30=前日本ハム)が、WBC出場を巡って難しい選択を迫られている。3月に控える第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に関し、球団は侍ジャパンを含めた各国代表への協力を約束。すでに数選手の参加が決まったが、陽岱鋼の台湾代表入りに関しては本人、球団双方とも慎重な構え。結論は出ていないが、辞退するとの観測が強まっている。

 

 今回のWBCには巨人からは、すでに坂本、菅野が侍ジャパン入り。捕手・小林の招集の可能性も浮上している。堤GMは16日、マシソンとクルーズについても、それぞれカナダ、メキシコ代表として出場要請が届いていることを明かし「彼らは戦力として(実力が)分かっているので、球団としては了解。2月下旬に離脱することになると思う」と説明した。

 

 親会社の読売が大会運営に関わる巨人は、これまでも所属選手の代表入りを後押ししてきた。

 

 例外は陽岱鋼とドラ7ルーキー・廖任磊の台湾コンビ。台湾側から正式な出場要請は、まだ届いていないが、堤GMは「台湾組だけは慎重に判断しようかなと。話をして納得ずくで、どっちに転ぶかの判断を出さないといけない。去年、脇腹を痛めているので、現場の意向も聞かないと」と慎重な言葉を繰り返した。

 

 陽岱鋼は前回のWBCでの活躍で、台湾のスターにのし上がった。当然、母国では今大会でも代表入りの期待が高まっている。昨年12月28日、台北での入団会見でも、地元メディアからWBC出場について質問が飛んだ。しかし、本人は「球団と相談して決めたい」と姿勢を明らかにしていない。

 

 陽岱鋼の周囲によれば、本人は昨年負った肋骨骨折の影響を気にしている上、人気球団に移籍したプレッシャーを相当感じているという。巨人1年目のシーズンに集中したい思いがある一方、母国の期待も理解しており、簡単に答えを出せずにいるようだ。

 

 とはいえ、巨人が「球団として出せない」ということも難しい。陽岱鋼の加入で台湾での注目度は増しているが、一転して球団への反感に変わってしまう恐れもあるからだ。球団内ではコンディションが万全でないことを理由に辞退するとの見方が強まっているが…。

 

 最終判断のタイムリミットは来月7日。陽岱鋼と巨人、双方にとって難しい選択が迫っている。