名球会でもできるか“二刀流”大谷規定

2017年01月17日 11時00分

大谷の入会規定について言及した古田氏
大谷の入会規定について言及した古田氏

 二刀流は名球会も動かすか。プロ野球の「名球会フェスティバル」が15日、宮崎・サンマリンスタジアムで行われ、新加入の黒田博樹氏(41)と広島・新井貴浩内野手(39)がガチンコ対決するなど球界のレジェンドがファンを沸かせた。そんな中、入会規定の変更を議題に挙げさせたのが日本ハム・大谷翔平投手(22)だ。二刀流が本格化して昨季、ベストナインで「大谷ルール」が誕生したばかりだが、名球会でも“大谷規定”ができるのか――。

 名球会の入会規則は時代背景とともに少しずつだが変化してきている。もともとはNPBで投手なら200勝、野手なら2000安打のクリアが条件だったが、2003年には時代背景を受けて250セーブと日米通算記録も可能になった。

 現在は投手と野手の難易度の差が議論の的だ。前日14日の総会では「投手には難しくなっている」(山本浩二理事長)。結論は出ていないが、投手に関する新たな基準を作る必要性が話し合われた。

 そんな中で議論の余地が生まれそうなのが、日本ハム・大谷の扱いだ。昨年のベストナインに関しても、投手とDHに同時投票できる「大谷ルール」を新設。初のダブル選出となった。

 もちろん、大谷が二刀流を続けていても、200勝、2000安打を達成する可能性を秘めた怪物であることは間違いない。ただ、圧巻だった昨季にしても規定投球回、規定打席に届かず、10勝、104安打だった。現在、大谷の通算成績は39勝、229安打。名球会でも、たとえば「100勝プラス1000安打」のような“大谷規定”が誕生する可能性はあるのか。

 実は、すでに大谷の存在は名球会の中でも意識されてきている。若手代表として現在の投手規定についても“改革派”である副理事長・古田敦也氏は「具体的な(二刀流による基準の)数字はまだ分からないですけど、考えなければいけないでしょうね」と言及。

 そして「プロ野球の偉業をたたえる会なわけですから。彼ほどの選手が(二刀流で成績を残し続けても)入れないというのもね。彼がこれからも成績を残していけば、そういう話が出てくると思います。まあ、幸いにして彼は若いので。考える時間はありますから」。250セーブで入会した中日・岩瀬も「大谷君のこともありますからね。それを含めて考えていかないといけないと思います」と話した。

 もちろん、特別ルールに否定的な見解もある。柴田勲副理事長は大谷のいずれかの基準クリアによる名球会入りを期待。「話に出ている200勝にしても、当然こだわりのある方もいらっしゃる。(規定を変えると)さかのぼらないといけなくもなってくる。いろんな意見があるけど、個人的には緩めないほうがいいと思ってます」と話した。

 当面は先のことでもあるため、山本浩二理事長は「今は投手のこと(現在、議論されている200勝、250セーブから資格条件を下げるか)で頭がいっぱい。そりゃまた考えるよ」。こう話すにとどめたが…。

 今年のオフにはメジャー移籍もささやかれていて、いずれかに専念する可能性もある。そのため現在は仮定の話にすぎないが、規格外の二刀流はレジェンド軍団にも認められている。

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