DeNA育成出身の4年目左腕・砂田毅樹投手(21)が12日、昨年末に放送されたテレビの特番で自信を深めたことを明かした。

 横須賀市内で自主トレ中の砂田は、昨年12月27日深夜に放送されたテレビ朝日系「中居正広のプロ野球魂」で“巨人・阿部慎之介内野手が選ぶ侍ジャパンの抑え”に砂田が指名された。ロッテ・涌井、角中チームが涌井を、楽天・則本、ソフトバンク・武田チームが田沢純一(マーリンズ)を選んだ中での大抜てきで、砂田はVTRで同番組に出演した。

 同番組では、3チームが選んだ“俺の侍ジャパン”を野球記者30人が投票で“評価”。12票を獲得した阿部チームが“優勝”した。
 砂田は「CSで阿部さんを抑えたので評価されたんだと思う。則本さんが“これはいいよ”と言ってくれたのもすごくうれしかった」と振り返り「自信になりました」と笑顔を見せた。

 昨季は先発で結果を出せず、8月に中継ぎに配置転換。フォームをインステップ気味に変えてから本領を発揮し、チームのCS初進出に貢献した。巨人とのCSファーストステージ第3戦(10月10日)では6回途中から登板。阿部、長野、ギャレットを3者連続三振に仕留めるなど2回をパーフェクトピッチングで抑え、勝利を呼び込んだ。

 そんな砂田は「まだハッキリと負けたわけではない。やっぱり先発をやりたい」とキッパリ。2017年の開幕投手に指名された石田健大投手(23)、2年目の今永昇太投手(23)に対抗意識を燃やした。

 勝ち頭の山口俊投手(29)が巨人にFA移籍したため、砂田の先発チャンスは十分にある。阿部の高評価を胸に、砂田は競争に勝ち抜くつもりだ。