巨人内で三つ巴の“吉川争い”

2017年01月05日 16時30分

ドラフト1位の吉川尚輝

“吉川争い”から勝ち上がるには――。吉川姓が3人に急増した巨人で、内野手・吉川大はプレー以外でも猛アピールしていく構え。その武器となるのは「声」だ。

 

 巨人に珍現象が起きている。今季のチームには元中日の吉川大だけでなく、日本ハムからのトレード移籍で左腕・吉川光が加わり、ドラフトでは1位指名を受けた内野手・吉川尚(中京学院大)が入団。すでに「どの吉川を何と呼ぶか」とチーム内で話題になっているが、悩ましい問題の当事者も生き残りに必死だ。

 

 昨季は主に内野の守備固めと代走で起用された吉川大だが、走攻守でアマチュアナンバーワンの呼び声が高い吉川尚も当面のライバルとなる。吉川大は「まず守備では負けたくない。その中で打撃、走塁も。(鈴木)尚広さんが引退し、足でも守備でもアピールしたい」と闘志をムキ出し。昨季チームが固定できなかった二塁についても「チャンスだと思っている」と、定位置奪取を狙っている。

 

 ただ、アピールポイントはそれだけではない。試合中のベンチだけでなく、練習中などにも大田とともに誰よりも大声を上げ、チームを活気づけてきた。だが、声出し役の“相棒”だった大田は今オフにトレードで日本ハムへと移籍。元気印が1人になったことで、必然的に吉川大の需要も高まってくる。それは本人も意識しており「(昨季は)大田さんとメチャクチャ声を出してやってきた。いなくなって少し寂しいですけど、大田さんの分まで僕が元気を出していこうかなというのは、目標ではある」と力説した。

 

 もちろんチームの戦力になることが一番だが、声だって大事な要素。実際、村田真ヘッドコーチも「何をするにも、暗いっていうのはいいことがない。例えば、同じくらいの力の選手がいてどっちを使うかといったら、そりゃ声がでかい方を使うわ」と断言する。吉川大の声も、チームの大きな力となるに違いない。“吉川の中の吉川”となり、レギュラー定着となるか。

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