スタッフの交通費支給を球団に直訴しソフトバンク動かした和田の交渉力

2016年12月29日 16時30分

スタッフの待遇改善で男を上げた和田
スタッフの待遇改善で男を上げた和田

 鷹軍団の現場スタッフから和田毅投手(35)へ感謝の声が上がっている。5年ぶりにソフトバンクに復帰し、15勝5敗、勝率7割5分でパ・リーグの最多勝と勝率1位の2冠に輝いた和田は7日の契約更改交渉の席で球団に「裏方さんと話すと(二、三軍の施設のある)筑後の交通費の話題になる。何か策はないかと思いました」と異例のお願いをしていた。

 ベテラン左腕が問題視したのはブルペン捕手や打撃投手らの金銭的な負担だ。筑後までの交通費は出ず、多くのスタッフは自宅のある福岡市内から往復の高速代3600円やガソリン代を自費でまかなっていた。

 博多から最寄り駅の筑後船小屋まで新幹線が通っているが、金銭面から往復で2220円で済む在来線を使用している人もいる。筑後の施設オープン初年度だった今年は支度金として50万円が支給されたが毎日、往復していればバカにならない金額になる。そんな声が頻繁に筑後の施設を利用する和田の耳にも届いており、直談判となった。

 和田の「気持ちよくやってほしい」というスタッフへの気遣いは球団にも通じ、筑後までの交通費が支給されることが決まった。あるトレーナーは「1月は交通費が出るようになりました。和田さんのひと言が効いてますね。和田サマサマですよ」と鶴ならぬ“和田”の一声の効果はてきめんだったという。

 もちろん待遇の改善はモチベーションにもつながり「やることは変わらないようにはするけど、気持ちは入るようになりますよ」と満面の笑み。現場スタッフの士気の向上は選手にも跳ね返るはずで、V奪回の原動力の一つになるはずだ。

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