【担当記者が独断で選ぶプロ野球大将2016】崖っ縁大将=阪神・鳥谷敬内野手

金本監督が推し進めてきた「超変革」で、見事なまでに瀬戸際に追い込まれたのが鳥谷だ。プロ13年目で5年契約の2年目となる今季は開幕からの慢性的な不振で、打順は8番までたらい回し。7月24日の広島戦でスタメン落ちし、2012年から始まった連続試合フルイニング出場は歴代4位の667試合でストップした。

 不動だった遊撃手の座は“金本チルドレン”の4年目・北條に奪われ、打率2割3分6厘、7本塁打、36打点と散々な一年で、オフには5年間務めてきた主将の大役も剥奪された。契約更改の席で「現実的に自分はレギュラーではない。2月1日からアピールしないといけないので動けるようにつくっていく」と再起を誓い、金本監督には「遊撃一本」を直訴したそうだが、情勢は厳しい。