広島は26日、来春キャンプにOB会長で野球評論家の安仁屋宗八氏(72)を臨時投手コーチとして招聘すると発表した。

 緒方孝市監督(48)からの要請で再び臨時コーチを務めることになった安仁屋氏はこの日、広島市内の球団事務所を訪れ「(松田)オーナーから『選手とコミュニケーションを取ってくれ』と言われた。私の仕事はそれがメーンになる。雰囲気作りを大切にしたい」と話した。

 広島は今季限りで引退した黒田博樹氏(41)が抜ける投手陣の再構築が大きな課題で、安仁屋氏は期待する選手として福井、大瀬良、岡田、戸田らを挙げた。「特に福井は10勝して当たり前の選手。今年も前半はいい球がいっていたが、勝ち星がつかず腐ってしまった。精神的な強さがほしい」と期待を寄せる。

 陰の優勝請負人とも言える安仁屋氏は「打線がいいのだから、1点取られても次の1点を取られないことが大切。勝ち星より防御率を意識して指導したい」と所信表明。2月10日からキャンプに合流する予定だ。