ソフトバンクの松田宣浩内野手(33)が22日、福岡市内で契約更改交渉に臨み、昨オフに結んだ4年契約に基づき、年俸4億円プラス出来高払いでサインした。

 来季は背番号5から新たに3へ変わる。会見では「サードを守っている中で、長嶋さん(巨人終身名誉監督)への憧れもあり、侍ジャパンでも3番をつけさせてもらってますが、ホークスでも背負わせてもらうことになりました」と話した。

 これで背番号問題も決着した。FA残留した昨オフも一時は、松中信彦氏(現在は引退)の3番を背負うことで内定していた。しかし、ギリギリで師匠格だった松中氏が煮え切らない態度を見せて事態は急転。自ら退団した経緯もあったが、元3冠王の功労者とあって、球団内にも「そんなに嫌なら…」との空気が広がり、結局は流れた。

 今回、熟慮を重ねたという松田の意向で「1年たって、いいやと思う自分がいなかった。もう一度、キャリアハイを目指していくうえで、何かを変えるのが大事かなと思った」。仁義を切る意味で球団関係者が松中氏にも一報を入れたという。

 王貞治球団会長も“ミスターの3番”に「ポジション的にもそうだし、モチベーションになるんだったらいいんじゃないかな」とうなずいた。松田が心機一転で来季に臨む。