杉内はWBCで性格改造せよ

2012年12月18日 16時00分

 第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表候補メンバーに選出されている巨人・杉内俊哉投手(32)にチーム内から「侍ジャパンでリーダーシップを学んできてくれ」との声が噴出している。決して社交的なタイプではないことは自他ともに分かり切っている。それでも来季の日本一連覇を狙う上で杉内の“性格改造”は絶対に欠かせないという。

 

 来年3月に行われる第3回WBCに向け、杉内は「しっかり調整して、最終候補に選ばれるように頑張りたい」と意欲的な姿勢を見せている。シーズン終盤で痛めていた左肩の状態も心配されたが、現在は回復。最終メンバーに残れば3大会連続となる大会出場にも支障はない。

 

 そんな左腕に「WBC組の中で、ぜひリーダーシップを発揮してもらいたい」と注文がついた。

 

 これには理由がある。5月30日の楽天戦で杉内はノーヒットノーランを達成。前記した左肩痛によってポストシーズンを含めた終盤は登板機会がなかったが、移籍1年目で12勝をマークして期待にこたえた。

 

 しかしグラウンド外での評価についてはイマイチ。球団関係者は「チームをまとめるという点では、哲(内海)にお任せだったね。1年目だから遠慮もあっただろうけど、もう少し積極的に輪の中に入っても良かった」と苦言を呈している。

 

 個人主義の傾向が目立ち、特に登板できなかったシーズン終盤はチーム内での孤立化が懸念された。さらに現在もチームのハワイV旅行に参加せず、体づくりに励むなど杉内のマイペースぶりは徹底している。

 

 だが来年は巨人で2シーズン目。“お客様扱い”は認めてもらえず、それなりの自覚と責任感も当然求められてくる。「来季も選手会長を続投予定の内海の負担を減らす意味でも、今後は2人で引っ張ってもらいたい」とは前出の関係者の弁。しかもチーム内から杉内のリーダーシップを求める声が強まり始めていることから「まずは侍ジャパンで投手陣のまとめ役となり、眠っていた統率力を開花させてほしい」と切望されているのだ。

 

 WBC3大会連続出場となれば、その輝かしいキャリアは現在の代表候補の中で杉内だけ。バックボーンとしては申し分なく、求心力を高める大きな要素となりそうだ。しかも同じく代表候補に選ばれている内海から「ぜひ、杉内さんに(代表チームの投手陣を)引っ張ってもらいたい」と切望されてもいる。

 

「代表チームには攝津や森福、大隣(いずれもソフトバンク)といった、かつてのチームメートもいる。自分だけではなくチーム全体を束ねる役割を果たした時に杉内もひと皮むけるんじゃないか」(別の球団関係者)

 

 杉内は「僕はそういう(リーダーの)タイプではない」と固辞しているが、外堀は埋められつつある。