今季、中日の守護神を務めた田島慎二(26)が16日、名古屋市内の「享栄幼稚園」の餠つき大会に参加した。自身も通った同園で餠をついたり、記念写真に納まったりと大活躍。園児たちを大喜びさせた。そんな田島が来季の目標として掲げるのは3年連続で開幕から最後まで一軍に残り続けること。しかし、長いペナントレースを乗り切ることは口で言うほど簡単ではない。「今年もけっこうきつかった」と振り返る。何とか完走できたのは実は「食トレ」のおかげという。

 1年間の長丁場で田島が意識していたのが体重。「シーズン中に太るほうが長生きするそうです。シーズン中に痩せるからバテて離脱する」とシーズン中に体重を増やすように努力したという。実際、今シーズンも開幕直後は86~87キロほどだったが、終盤には90キロに近づいていた。

 ペナントレースを戦っていれば体重が落ちてくるのが普通。増やすどころか維持するのも難しいが、普段から栄養価の高い物を食べることを意識。宿舎の食事会場ではコンディショニングコーチに「どんなものを食べればいいですか」と質問して指示されたメニューを中心に食べるようにしていたそうだ。

 きついのが夏場。水分を取りすぎて、どうしても食欲が落ちる。そこで夏場は「いつもの腹いっぱいよりも、もう少し食べる」ように心がけた。デーゲームのあとで気持ち悪く全く食欲がないときも「無理やり食べた」と、強引に腹へ詰め込んだ。そんな陰の努力で1年を乗り切った田島。来季もこの「地獄の食トレ」で一軍完走を果たすつもりだ。