ヤクルトの秋吉亮投手(27)が12日、都内の球団事務所で契約交渉に臨み、4700万円増の年俸1億1000万円でサインした。4年目での1億円到達は古田敦也、青木宣親に続く球団史上3人目だ。

 今季は開幕から守護神を務めたオンドルセクがシーズン途中で退団し、急きょ抑えに配置転換され、70試合に登板して3勝4敗19セーブ、防御率2・19。秋吉は「中継ぎと抑えの両方を経験できた。個人的にはいい1年だった」と笑みを浮かべた。

 プロ入りから3年連続で60試合以上に登板し、防御率も2点台をキープし続けている。11月に行われた侍ジャパンの強化試合にも選出され、2試合で3回を投げて無失点。来年3月のWBCのメンバー入りも確実視されている。

 ただ、いいことずくめとはいかないようで秋吉は悩みを告白する。「このオフは練習がほとんどできていない。イベントとかテレビ収録が詰まっていて、休みも取れない状況なので…」と各方面で引っ張りだこの状況を明かす。現在は「合間に少しウエートするのが精一杯」とのこと。イベント出演などが終わるのは22日だそうで、まだしばらくはハードスケジュールが続くという。

 来年の目標に「侍に選ばれたら世界一に貢献。チームでは今年以上のセーブ数と防御率1点台で日本一」を掲げた燕の守護神。オフの“試練”を乗り越え、来季もフル回転するつもりだ。(金額は推定)