中日・遠藤一星内野手(27)が日本ハム・大谷翔平投手(22)の“追っかけ”になる。「あと1年でメジャーに行っちゃいますからね。それまでにどこかのタイミングで話を聞きたい。(日本ハムには中大の)後輩の鍵谷もいるので。どこかのタイミングでね」とあらゆる手を使って大谷との対面をもくろんでいる。

 ここまで大谷にこだわるのは、その打撃に強い衝撃を受けたから。「日本シリーズでファイターズの左打者の打ち方、打席での姿が印象に残った。なかでも大谷くんでしたね」。遠藤自身の悪いときは左肩が早く動いてしまう。しかし、大谷はぎりぎりまで左肩が動かない。それで変化球は拾い、真っすぐには反応で打つ。「打ち取られても相手に嫌な印象を与えるケースも多かった」と遠藤にとってまさに理想の打撃だった。

 それからは自宅に帰っては動画投稿サイト「ユーチューブ」で大谷の打席を何時間にもわたって見まくる日々。「ひたすら見てます。ユーチューブの大谷くんの今年の映像は全部見たんじゃないですかね」と、すっかり大谷フリークになっている。実際に秋季キャンプで“大谷打法”を取り入れたところ「逆方向に今までと違う感覚でボールがつかめているし、飛距離的にも伸びていると思う」。それを完全にマスターするために、ぜひとも本人の話を聞きたいというわけだ。

 今季は「3番・ショート」で開幕スタメンだったが、守備が安定せずに二軍暮らしが長かった遠藤。来季は心機一転、外野にコンバートが決まっている。レギュラーの一角を獲得するためにも大谷との会談を実現させるつもりだ。