メジャー移籍騒動過熱!「大谷の窓口」名乗る怪人物現る

2016年12月07日 11時00分

「メジャー移籍手形」を手に入れた大谷

 日本ハム・大谷翔平投手(22)が5日、早ければ来オフにも容認される「メジャー移籍手形」を手に入れた。この日、大谷は今季年俸2億円から7000万円増となる2億7000万円で5年目となる来季の契約を更改。その席で球団から「その気があれば来年からポスティング移籍を認める」と念願のメジャー挑戦に正式許可が下された。そんな中、故郷・岩手では「大谷の窓口」を名乗る人物にメジャー関係者のアクセスが集中するなど、3億ドル(約341億円)とも言われる争奪戦は早くも水面下で過熱している。

 史上最速&最年少での3億円プレーヤー誕生はならなかった。投打で10勝4敗1ホールド、防御率1・86、打率3割2分2厘、22本塁打、67打点、7盗塁と日本一に貢献したパ・リーグMVPについた値札は2億7000万円。それでも大谷は「自分がそれだけの額に値する選手かどうかは別にして、そういう方と同じ金額を取れたということはうれしいこと。金額については納得してサインした」と尊敬するチームの大先輩・ダルビッシュに並んだ高卒5年目の最高年俸を喜んだ。

 なにより、自分へのご褒美に「まだ2ダースしかないWBC用のボールを(自腹で)買おうかな」と全く物欲、金銭欲のない大谷の気持ちを高揚させたのが、球団からのメジャー移籍のゴーサイン。「自分が行きたいと思っている時にそれを全面的に尊重してくれるということ。(メジャー挑戦を)応援してもらえるというのはうれしいことですし、ありがたいなと思いました」と球団への感謝を語った。

 自らに委ねられた移籍時期について「もしかしたら来年そういう気持ちになるかもしれない。今の段階では分からない。(残留の選択も)もちろんあります」と明言はしなかったものの、高校時代に一度は決断したメジャー挑戦がいよいよ現実のものとして迫ってきた。球団はこのタイミングでの容認を「お互いに前もって準備しておく必要がある。ダルの時には(急な話で)1年待ってもらった経緯があった。代理人のこととか、こっちから聞き出したんですけどね」(島田球団代表)と説明。球団側の準備よりも大谷側の準備を促す意味もあっての話し合いだったことを明かした。

 現時点で大谷に特定の代理人はいないようだが、マネジメント事務所にも所属していない二刀流には、だからこそ起こってしまう騒動が故郷の岩手で勃発している。それが自称「大谷の窓口」を名乗る人物の出現だ。

 大谷争奪戦に火花を散らすメジャー各球団関係者、代理人、マネジメント事務所関係者らはシーズン中からなんとか大谷本人との私的接触を図ろうと正面玄関である日本ハム球団以外のルートからの突破口探しに腐心していた。しかし、現実的に全くラチの明かない各関係者らの前に“よりどころ”が現れたのが日本ハムが4年ぶりのリーグ優勝を決めた9月28日の西武戦(西武プリンス)の前後。メジャー関係者の証言によると「そのあたりから多くの球団や代理人のアクセスがその『窓口』を名乗る人物に集中し始めた」という。

 花巻東に近い岩手の球界関係者によると、その人物とは「花巻東の前身である花巻商業のOBで岩手のアマチュア球界にも影響力のある人物。一部メジャー球団とのつながりもある」という。ただ、「大谷のメジャー移籍の際には避けて通れない恩師・佐々木監督との折り合いは悪く花巻東側、大谷本人から承認された窓口ではない」(同)ともいわれ、どの程度の影響力がある人物なのかは定かではない。

 一方では「大谷の父親がシニアの監督をしている関係上ムゲにもできない」(同)とも。年末に実家に帰った際、父・徹さんと食事に行った店内にメジャー球団関係者や代理人がいた、なんて可能性がゼロではなくなってくるということだ。

 先の侍強化試合でのドジャースの公然接触(注)以来、日本ハム側の大谷ガードはより厳しくなったようだが、メジャーが3億ドルを投資するとも言われる“高額物件”大谷には今オフ、無頓着な自身の金銭感覚とは別に、自覚と注意がより一層求められることになりそうだ。

(注)11月10日に行われた侍ジャパンとメキシコ代表との強化第1戦の試合前、同代表に同行したドジャースのエイドリアン・ゴンザレス内野手(34)がグラウンドで大谷に、Tシャツなどドジャースグッズを詰め込んだバッグをプレゼントしたのだ。「ぜひ、ウチに来てほしい」とラブコールを送った。その場にはスカウトの姿も。この行為が本紙などで報じられると、他のメジャー球団関係者が「ドジャースのタンパリング疑惑」として激怒した。