【訃報】荒川博さん死去 王氏の「一本足打法」を指導

2016年12月04日 21時45分

王貞治(現ソフトバンク球団会長)に一本足打法を指導する荒川博さん(左=1966年撮影)

 元巨人の打撃コーチとして、王貞治氏の「一本足打法」を指導した荒川博氏が4日午後、心不全のため東京都内の病院で死去した。86歳だった。

 荒川氏は早実から早大へ進み、1953年に毎日オリオンズに入団。61年に引退するが、現役中にチームメートで早実の後輩でもある榎本喜八氏を指導したほか、少年時代の王氏の実力を見いだして早実への進学を勧めるなど、早くも指導者としての資質を見せた。

 引退後は川上哲治監督の下で、62~70年まで巨人の打撃コーチを務めた。「荒川道場」と呼ばれる厳しい指導で知られ、王氏に「一本足打法」を指導したことはあまりにも有名。王氏以外にも土井正三氏、黒江透修氏、高田繁氏らを育て上げ、巨人の第3期黄金時代を支えた。後に駒田徳広氏にも一本足打法を伝授したが、王氏ほどの効果はなかった。

 73年のシーズン途中からヤクルトアトムズの打撃コーチに就任し、74年には監督に昇格。76年5月に成績不振の責任を取る形で辞任した。

 その後は解説者を務める傍ら、野球教室「荒川道場」を主宰するなど、野球界に大きく貢献した。

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