巨人は4日、小山雄輝投手(27)と楽天・柿沢貴裕内野手(22)のトレードが合意に達したと発表した。

 小山は2010年、ドラフト4位で入団。主に先発投手としてプレーし、14年には自己最多の6勝を挙げたが、以降は伸び悩んだ。今季は9試合に登板し0勝1敗、防御率4・85。二軍では抑えも務めた。

 先月30日に契約更改を終えたばかりだけに“電撃トレード”の感もあるが、堤GMは「星野さん(星野仙一球団副会長)が名指しで『欲しい』と夏ごろから話があったので、考えていた案件ではあった」と説明した。

 この日朝に連絡を受けたという小山は「まだ驚いているのが正直なところ。(巨人では)先輩、後輩、監督、コーチに恵まれた。周りの方によくしてもらったので、しっかり返せるように頑張っていきたい」と語った。

 ちなみに楽天のイメージは「2013年の日本シリーズは僕も投げさせてもらいましたが、そのとき感じたのは東北が一体となって戦っているというか『一体感』。今は広島がそういわれてますけど、それに負けないくらいの地元、本拠地、地域挙げての一体感を感じるチーム。選手としてはやりがいがあるチームだと思う」。

 星野副会長の直々の“ご指名”だったことには「必要とされるというのは選手としてとてもありがたいことなので、それだけで終わらないように、取ってよかったと思われるように活躍で返せるようにしたい」と意気込んだ。