早大時代の恩師がゲキ 鳥谷よ“便利屋”になれ!

2016年12月03日 16時30分

厳しい状況に追い込まれた鳥谷

 今季不振でレギュラーの座を剥奪された阪神・鳥谷敬内野手(35)が2日、西宮市内の球団事務所で契約を更改し、現状維持の年俸4億円でサインした。5年契約2年目の今季は打率2割3分6厘、7本塁打、36打点と最悪のシーズン。来季が背水の陣となる鳥谷に早大時代の恩師・応武篤良元監督(58)が猛烈ゲキを飛ばした―。

 

「ふがいないシーズンだった。一年間、試合に出続けることを目標にしていたので、連続フルイニング出場を達成できなかったのは悔しかった」。契約更改を終えた鳥谷は苦渋の表情で話した。慢性的な打撃不振に始まった今季は7月24日の広島戦でスタメンを外れ、連続フルイニング出場は667試合でストップ。不動だった遊撃手の座も4年目・北條に奪われ、2012年から5年間務めた主将の大役も解かれるなど散々なシーズンで、来季はまさに一からの出直しとなる。

 

 そんな厳しい状況下の鳥谷に黙ってはいられなかったのが、母校・早大で当時ヘッドコーチだった応武氏だ。「鳥谷はキャプテンとして今まで責任を感じ過ぎていたのかもしれない。特に阪神と巨人は周りの期待度が違う。今回、主将でなくなるのは自分のことに集中できるからプラスになる」と復活を期待した上で、こう猛ゲキを飛ばした。

 

「(ドラフト指名時は)ショートへの思いがあって阪神を選んだが、今年の成績ではもう文句は言えない。来季はサード、もしかしたら外野も守るかもしれない。ただ、郷に入っては郷に従えではないが、やるしかない。内心、複雑な思いもあるだろうが、まずはどんなポジションでも試合に出場することが大事だ」。これまでのようなショートへのこだわりやプライドは捨てて「便利屋」からの背水スタートを求めたのだ。

 

 さらに現在、鳥谷は歴代3位の1752試合連続出場中。来季には金本監督が持つ1766試合連続出場の記録を抜いて同2位となるのは確実だ。このことにも応武氏は「まだまだ老け込む年じゃない。鉄人といわれる金本監督、そして衣笠(祥雄)さんを抜いてほしい。それにはチームの戦力となった状態で達成してもらいたい」と厳命。今季終盤のような記録のための途中出場でなく、どこのポジションであってもスタメン出場での偉業達成を課した。

 

 来季のレギュラーについて金本監督はFA加入の糸井、ベテランの福留以外は「白紙」と強調。鳥谷も「自分は現実的にレギュラーではない。2月1日からアピールしないといけないので動けるようにつくっていく」と覚悟の上だが、恩師の猛ゲキに何が何でも応えたいところだ。(金額は推定)